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来たる9月29日(金)、第23回LSJセミナーを開催いたします。今回のス ピーカーはDepartment of Mechanical Engineering で研究をされている児玉高 志さんにお願いしました。 原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope; AFM)は、絶縁体の試料を観察でき る、液体中の試料も観察できるなど、走査型トンネル顕微鏡(STM) に無い利点 があります。このため、AFMは細胞膜上のタンパク質の観察など生物分野で積極 的に応用されています。また、AFMは画像を得る目的だけではなく、 細胞膜など 生物試料の弾性を測定することにも利用されています。 児玉さんは、試料の物性を測定できるAFMの機能を共焦点顕微鏡と組み合わせる ことにより、物性だけではなく光学スペクトルの情報を得る測定方法を開発され ました。また、試料の光学スペクトルの情報を得るもう一つの方法として、表面 プラズモン共鳴によって増強された局所電場を利用する手法の開発にも携わられ ました。どちらの方法も試料の光学スペクトルを可視光波長以下の解像度で測定 できることから、生物学へ応用が期待されています。 今回は最新の研究成果をお話しいただくとともに、AFM、表面プラズモン共鳴が 今後生物学にどのように応用できるかをご紹介いただく予定です。また、児玉さ んはベイエリアの研究者のネットワーク作りにも積極的に携わっていらっしゃい ますので、セミナーの後の交流の時間にも興味深いお話が期待できると思います。 皆様お誘い合わせの上是非お越し下さい。 第23回オーガナイザー 奥本 佐喜子 --------------------------------------------------------------------------------- 記 第23回 LSJ セミナー (前回までの様子はこちら↓) http://lsjapan.exblog.jp/ <場所>Clark Center 3階セミナー室 S360 (外の廊下から見えます。Peet's Coffeeの奥のドアから入って下さい) <日時>9月29日(金)午後5時30分- 参加費 無料(TOMY TECHさんに日本のお菓子とドリンクをご提供いただきます) <Speaker> 児玉高志さん Stanford University Department of Mechanical Engineering (Visiting scholar) 日本学術振興会研究員 <Title> 原子間力顕微鏡と倒立型共焦点レーザー顕微鏡の統合測定システムの開発と生体 測定への応用 <要旨> 近年、走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope, SPM)と総称される一 連の顕微鏡技術の開発により、様々な試料を様々な環境下において、原子、分子 レベルの分解能で画像化することが可能となりました。 SPMは、分子サイズほど に先端を先鋭化させた探針で試料表面を走査し、その形状像を取得する顕微鏡で す。そのようなSPMの中でも特に原子間力顕微鏡 (Atomic Force Microscope, AFM)は、試料に導電性を要求しないこと、並びに液中など様々な環境下で動作さ せることが可能なことから、生物学研究など幅広い分野で意欲的に用いられてお ります。またAFMは、試料の形状の画像化ばかりでなく、フォースカーブ測定を 用いた探針-試料間の相互作用測定や生体分子の分子操作といった有用な実験を 単一分子レベルで行うことが可能です。フォースカーブ測定とは、試料に対して 探針を垂直に動作させ、探針に加わった力に対してその微小変位をモニターする 測定手法です。 さて、このAFMを用いて得られる測定情報は、一般的に探針に加わった力とその 微小変位の情報のみです。そのため、検出可能な試料の物理情報は限られてしま います。もしもAFMを用いてより多様な情報を検出することができれば、様々な 知見が得られます。そこで我々研究グループは、AFMと倒立型共焦点レーザー顕 微鏡(Confocal Laser Scanning Microscope, CLSM)を統合した測定装置(CLSM / AFM)を開発しました。 我々はこの統合測定装置を利用して、主に以下の2つの測定手法の開発を行っ てまいりました。 1. Force curve Mode CLSM / AFM 2. Apertureless near-field scanning optical microscope (ANSOM) 1はAFMのフォースカーブ測定と同時に探針接触領域の光学スペクトルを検出す る手法です[1]。そして2は、金属の表面プラズモン励起により生じる局在増強 電場を利用して、試料のナノ領域の光学スペクトルを検出する手法です。どちら も生物学に応用が期待されております。発表では我々の研究成果と共に、生物研 究者にとって今後さらに重要な測定システムになりうるAFMについて詳しく紹介 致します。また、表面プラズモンと近接場光の生物測定への応用についても解説 致します。 [1]. T. Kodama, H. Ohtani, H. Arakawa, A. Ikai, Appl. Phys. Lett., 86 (2005) 043901.
by lifesciencejapan
| 2006-09-23 04:22
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