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LSJ のみなさん 来たる 12 月 9 日(金)午後5時半より第十六回 LSJ セミナーを開催いたします。今回は国立感染症研究所から visiting scientist として Department of Structural Biology で研究を始められた下池貴志さんに Talk をお願いいたしました。 アルコール過剰摂取が肝臓ガンを引き起こす原因になりやすい欧米人に対し、日本人の肝臓ガンの多くはウイルス感染が原因であることが知られています。にもかかわらず、その主原因であるC型肝炎ウイルスに対する決定的な治療法はないため、基本的な感染メカニズムの解明が急務となっています。 下池さんは京大ウイルス研でタンパク質の膜透過メカニズムを研究された後、感染研で現在のテーマを進めておられます。当日は肝炎に関するバックグラウンドからウイルスの翻訳調節まで、分子生物学者の視点から幅広くお話ししていただきますので、多くの方にとって興味深いものになるのではないでしょうか。 皆様お誘いあわせの上、是非お越しください。 LSJ 幹事 <第十六回オーガナイザー> 八幡 真人 記 第十六回 LSJ セミナー (前回までの様子はこちら↓) http://lsjapan.exblog.jp/ 場所 Clark Center S360 (外の廊下から見えます。Peet's Coffeeの奥のドアから入って下さい) 日時 12月9日(金)午後5時30分- 参加費 無料(TOMY TECHさんに日本のお菓子とドリンクをご提供いただきます) ・・・・・・・・・・・・・・・・ <Title> C型肝炎ウイルス コア蛋白質による自身の翻訳抑制機構 <Speaker> 下池貴志さん (国立感染症研究所主任研究官/Stanford Univ, Dept. Structural Biology) C型肝炎ウイルスのキャプシド蛋白であるコア蛋白質が自身のゲノムRNAの5’非翻訳領域翻(5’UTR)に相互作用し、自身の翻訳を抑制することを示唆する結果を得ましたのでこのことについてお話しします。また、当日は肝炎ウイルスの一般的なお話もさせて頂きます。 <要旨> C型肝炎ウイルス(HCV)の感染者は世界人口の約1%にも及ぶ。未だにHCVに対するワクチンは発明されていない。近年インターフェロン、リバビリンの併用法により治療効果が上がったが、日本人の多くが感染している遺伝子型のHCVに対する効果的な治療法は未だ見出されていない。HCVは体内で持続感染を引き起こし慢性肝炎へと移行し、感染20~30年後、高頻度で肝癌を引き起こすことが知られている。 HCVは約9600 ntのポジティブ鎖のRNAをゲノムとして持つウイルスである。このゲノムには約3010アミノ酸残基からなるウイルスポリ蛋白質をコードし得る一つのORFが存在する。このポリ蛋白質は宿主細胞由来、及びウイルス由来のproteaseによる切断を受け、機能を持つ各構造蛋白質及び非構造蛋白質にプロセスされると考えられている。ウイルスゲノムの5’末端にはクローン間でもっとも良く保存された約341 ntの非翻訳領域が存在し、この領域は翻訳調節に重要なIRES (Internal ribosomeentry site) が存在する。 これまでに、HCV IRESといくつかの宿主由来蛋白質が結合することが分かっている。私はHCVコア蛋白質がHCV IRES特異的に相互作用し、HCV自身の翻訳を量依存的に抑制することを示唆する結果を得た。このことからコア蛋白質はHCV自身の翻訳を抑制することにより、ある一定以上にウイルス蛋白質、ひいてはウイルス量が増加しないように(HCVに特徴的な持続感染の原因?)自身の翻訳を調節しているのではないかと考えている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ <Direction> ↓この地図の"C"のBuildingがクラークセンターです。 http://med.stanford.edu/maps/som_directions_map.pdf すぐ横の駐車場(A permission)は4時以降は無料です。 建物中央の中庭からカフェテリアの横の階段を3階まで上がっていただくと、Peet's Coffeeの奥が会場です。入り口はPeet’sCoffeeの横のドアを奥に進むか、裏から回って下さい。セミナー会場は外の廊下から見えます。午後6時を過ぎるとドアはロックされますが、会場の窓をノックしてください。参加費は無料。 前回までと同様にTOMY TECHさんによる日本のお菓子とドリンクの提供があります。
by lifesciencejapan
| 2005-12-02 11:42
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