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LSJ の皆さん、 来たる2009年7月24日(金)午後5時より、第50回 LSJ セミナーを開催します。今回は ミシガン大学准教授 三品裕司さんにお話ししていただきます。 子供の頃、恐竜図鑑を見て「どうして誰も見たことがないのに恐竜の姿かたちがわかるんだろう」と不思議に思ったものです。化石として掘り出される骨を調べるだけで、その生物の多くの特徴が明らかになったり、頭蓋骨の標本からほぼ正確に顔の造作までわかってしまう。骨は私たちに多くのことを語りかけてくれます。 多くの生物にとって骨が重要であることは言うまでもありません。三品さんは、骨形成に関わる分子が、骨だけでなくその生物がその生物足りえるために必要なものであることを明らかにしたことに始まって、遺伝学的手法を用いて多くのエキサイティングな結果を発表されています。研究面だけでなく、アメリカで長く活躍する数少ない「骨のある」日本人 PI のお一人として、その「骨 身を削る」サバイバル術などについても時間の許す限りお話ししていただく予定です。 この貴重な機会を、皆様どうぞお見逃しなく! なお、今回は都合により通常より早く、午後5時からセミナーを開始する予定です。お間違えのないよう、お願いいたします。 第50回 LSJ セミナー オーガナイザー 加藤明 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 第50回 LSJ セミナー 日時:2009 年 7 月 24 日(金) 17 時 00 分(16 時 40 分開場) 場所:Clark Center S360 (外の廊下から見えます。Peet's Coffeeの奥のドアから入って下さい。) 参加費:無料(TOMY TECH さんに日本のお菓子とドリンクをご提供いただきます) (前回までの様子はこちら http://lsjapan.exblog.jp/) ・・・・・・・・・・・・・・・・ <演者> 三品 裕司さん (ミシガン大学歯学部生物材料科学科遺伝発生生物学研究室) <演題> BMPシグナルの遺伝的機能解析 <要旨> 一個の受精卵から三次元的なボディプランができあがる壮大なドラマはこれまで多くの発生学にたずさわる者を魅了してきた。渡米して数ヶ月後のある火曜日の国際電話がきっかけで、わたしは骨形成因子 (Bone Morphogenetic Proteins, BMPs) を手がかりとしてこのドラマの舞台裏に切り込む機会を得た。 BMP の受容体の一つをノックアウトすると中胚葉が形成されず、マウスの胚は致死となる。第二世代のノックアウトといわれるコンディショナルノックアウト法で、初期胚の一部でのみ受容体をノックアウトするとある受容体の場合には前後軸が、また別の受容体の場合には左右の非対称性が形成されなくなった。これらの結果は BMP が三次元的ボディプランの形成に重要である事を示している。すなわち、Body Morphogenetic Proteins というわけである。 BMP はその名の通り、骨を形成する物質として発見された。実際に欧米ではすでに骨折の治療時に BMP が利用されている。骨を作る細胞、骨芽細胞特異的に BMP 受容体をノックアウトしてやると、予想とは反対に却って骨の量が増加した。骨密度が高くなる程度は骨の種類によって大幅に変化し、それぞれの骨により骨芽細胞の BMP シグナルへの反応性が異なることが示唆された。これらの結果は BMP シグナルは骨の形成そのものには必須ではなく、骨の質を保つために重要な働きをしていることを示している。すなわち、Bone Modulating Proteins というわけである。 このようにある意味大変マニアックな初期発生でのボディプランの解析と、これまた別な意味でマニアックともいえる骨の形態の解析とを平行してきたわけであるが、これが実際のところどう関係するのかそうでないのかについても議論を提供したい。 また、時間が許せばアメリカでの研究生活、ラボの運営などについて日々感じることについても述べてみたい。 ----------------------------------------------------------- <Direction> ↓この地図の"C"の Building がクラークセンターです。 http://med.stanford.edu/maps/som_directions_map.pdf 会場はクラークセンター3階にある Peet's Coffee の奥にあります。建物中央の中庭からカフェテリアの横の階段を3階まで上がっていただき、Peet's Coffee の横のドアを奥に進むか、裏から回って下さい。今回はいつもの外に面した S360 です。18時を過ぎると Peet's 横のドアはロックされてしまいますので、裏側のドアからご入場ください(案内を出します)。 参加費は無料。前回までと同様に TOMY TECH さんによる日本のお菓子とドリンクの提供があります。
by lifesciencejapan
| 2009-07-22 02:38
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