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第34回 LSJ セミナーを2月22日金曜日、5時45分より開催します。 今回は、スタンフォード医学部 Department of Developmental Biologyで研究されている杉山拓也さんにお話ししていただきます。 糖尿病は,一度発症すると治癒が困難であり,経過とともに網膜症・腎症・神経障害・脳卒中・心臓病などの重篤な合併症を引き起こす慢性疾患です。 近年,新たな糖尿病の先端治療的アプローチとしてインスリンを分泌する膵β細胞を人為的に試験内で増幅させて利用しようとする、再生医療による糖尿病治療の改善に大きな期待が寄せられています。 そのためには膵臓の発生・分化を理解することが不可欠です。 杉山さんは、この膵β細胞の前駆細胞の純化、単離を独特の手法を用いて成功されました。今後の膵細胞再生治療において大きな役割を果たす非常に興味深い研究をされています。 興味深いお話しが伺えることと思いますので、皆様お誘いあわせの上、是非お越しください。 なお、開場は5時30分ですのでセミナーの前後の時間は、他のメンバーとのコミュニケーションの場としてご活用下さい。 第34回オーガナイザー 奥村 繁 第34回 LSJ セミナー 場所 Clark Center S360 (外の廊下から見えます。Peet's Coffeeの奥のドアから入って下さい) 日時 2月22日(金)午後5時45分- (午後5時30分 開場) 参加費 無料 (TOMY TECHさんに日本のお菓子とドリンクをご提供いただきます) ・・・・・・・・・・・・・・・・ 杉山 拓也 さん 「膵β細胞前駆細胞の発生とFACSによる純化」 要旨 糖尿病は血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇する状態(高血糖症候群)の総称で、放置すると神経障害、血管障害などを引き起こし、ひいては心筋梗塞や腎不全などの命にかかわる病気のリスクを高める。血糖値を下げる調節をする因子はインスリンと呼ばれるホルモンである。食事をとると、消化吸収により血糖値が上昇し、これに反応してインスリンが放出される。すると放出されたインスリンに反応して肝臓や筋肉などが血糖を細胞内に取り込み、血糖値は再び正常に戻る。このインスリンを産生放出している唯一の場所が、膵臓のなかにあるインスリン産生細胞である。 膵臓は胃のすぐ裏側にあり、十二指腸につながっている。母親の子宮の中で受精卵が赤ちゃんに育つとき、胃・腸・肺は同じ組織(内胚葉と呼ばれる)から形成されるが、膵臓も同様で、まず十二指腸ができ、そこから膵臓の芽ができる。 膵臓ははじめは比較的一様に見える上皮とそれを包む間葉細胞からなるが、発生が進むに従い、いろいろな内分泌細胞(ホルモンを産生する)、外分泌腺細胞(消化液の一種である膵液を産生する)、duct cell(膵液を十二指腸へ運ぶ)に分化する。 私の研究の興味の対象は、発生途中の膵臓にある比較的未分化な細胞(前駆細胞)である。これらは、従来は組織を固定染色することによって同定されてきた。私はこれを生きたまま取り出して、細胞生物学的な手法で解析したいと思い、細胞表面に発現している特有の抗原とGFPという蛍光タンパク質を用い、FACSと呼ばれる細胞分収装置を用いた分離法を開発した。セミナーではその方法および細胞生物学的な解析の可能性についてご紹介する。 また、大人の膵臓に組織幹・前駆細胞が存在するか否かということに関して、ほかの研究室から最近発表された興味深い論文を紹介したい。 杉山拓也
by lifesciencejapan
| 2008-02-22 03:45
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