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4月12日(金)17時45分からClark Center S360にて第76回LSJセミナーを開催いたします。 今回の演者は、今年の1月に所属ラボの引っ越しに伴いUCSFからStanfordに赴任された藤井耕太郎さんで、演題は『翻訳機械リボソームの品質管理機構』です。 生物学に存在する揺るぎない定説、セントラルドグマ。藤井さんはその中でも重要な機構の一つである翻訳における品質管理について研究されています。タンパク質の製造現場では何が行われているのでしょうか。 本セミナーでは、このセントラルドグマという概念の分かりやすい解説から最新の研究結果まで紹介していただく予定です。複雑に入り組んだ生命の仕組みに生物の基本原理を理解することで鋭いメスを入れる藤井さんの研究を聞き、生命とは何かをゆっくり考えてみませんか。 多くの方にとって興味深いものになると思います。 皆さん、奮ってご参加ください! LSJオーガナイザー 中村匡良 ーーーーー 第76回 LSJセミナー 日時:2013年4月12日(金)17時45分(17時30分開場) 場所:Clark Center S360 参加費:無料(TOMYさんに日本のお菓子とドリンクをご提供いただきます) <演題> 翻訳機械リボソームの品質管理機構 <演者> 藤井耕太郎(Postdoctoral Research Fellow, Maria Barna lab, Stanford) <要旨> 生物のセントラルドグマの概念がFrancis Crickによって提唱されて以来、遺伝子発現の研究は盛んに行われ、生物が遺伝子発現を非常に功名に制御していることが明らかになってきました。本セミナーにおいてはその複雑な遺伝子発現制御をバックアップするシステムである、セントラルドグマの品質管理機構に関して翻訳というステップを中心に議論したいと思います。 翻訳というステップによって核酸という文字で書かれた遺伝情報がアミノ酸という文字へ変換され、タンパク質という細胞内で実際に機能を持つ分子が合成されます。このステップは非常に複雑であり、多くの分子が関与し、多くの品質管理機構が関与しています。情報を持つmRNAの品質、合成されたタンパク質の品質、そして翻訳反応を実際に触媒するリボソームの品質管理機構が存在します。我々はそのリボソームの品質管理に関して研究してきました。 リボソームはその複雑な反応を触媒するため真核生物では3MDaと言う非常に大きな複合体を形成し、その複合体には4種類のRNAと80種類のタンパク質が含まれています。しかしそのRNAの活性中心たった一塩基を置換することで触媒機能を失ったリボソームは半減期30分で選択的に分解されます。この現象の分子機構を解明するため出芽酵母を用いてスクリーニングを行い、関与する因子としてユビキチンライゲース、Cdc48複合体、プロテアソームというタンパク質分解因子を同定し、機能不全リボソームが選択的にユビキチン化され、周囲のタンパク質成分が分解されてからRNA成分が分解されることを明らかとしました。非常に複雑強固なRNAタンパク質複合体であるリボソームを効率よく分解する機構、およびリボソームの異常とmRNAや合成されたタンパク質の異常を見分ける機構に関して考察したいと思います。 ーーーーー
by lifesciencejapan
| 2013-04-12 03:12
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