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来たる 5月13日(金)午後5時半より第十二回 LSJ セミナーを開催いたします。今回はCarnegie Institution of Washington/Department of Plant Biology の奥本佐喜子さんのトークです。 自然科学の研究において、実際に起こっていることをありのままに観察することは至上命題ともいえます。しかし実際には、量子力学における不確定性原理が示すように、観察するために手を加えた瞬間、多くの場合それは自然な状態とはいえなくなってしまいます。医学・生物学の分野でも、この問題を克服するために多くの試みがなされ、生体内のイベントを可能な限り非侵襲的に計測する手法が、近年非常に発展してきています。奥本さんは、生体内物質濃度を非侵襲的に計測するセンサー分子の開発・応用に取り組んでおり、植物のラボであるにもかかわらず、その研究は神経科学にまで応用可能なものに進展しているようです。特に最近、非常に面白い現象を発見されたと聞いており、エキサイティングな話が期待されます。 奥本さんは海外で Ph. D を取得されており、また LSJ のオーガナイザーでもありますので、セミナー前後の時間に研究以外の興味深い話もいろいろ聞けるのではないでしょうか。 みなさんお誘い合わせの上、是非お越し下さい。 LSJ 幹事 <第十二回オーガナイザー>加藤 明 記 第十二回 LSJ セミナー (前回までの様子はこちら↓) http://lsjapan.exblog.jp/ 場所 MCM104 (M104) (Medical School Building 1F) 日時 5月13日(金)午後5時30分- 参加費 無料(TOMY TECHさんに日本のお菓子とドリンクをご提供いただきます) ・・・・・・・・・・・・・・・・ <Title> 大腸菌ペリプラズムタンパク質を用いた濃度センサーの開発とその生細胞内での応用 <Speaker> 奥本 佐喜子さん (Carnegie Institution of Washington/Department of Plant Biology) <要旨> カーネギー研究所の植物生理学部門で博士研究員をしております奥本と申します。私達の研究室では主に生体内での物質輸送機構の解明、および生体内の物質濃度を非破壊的に定量する技術の開発に取り組んでいます。今回は私達の研究室で開発した、生細胞内で糖などの濃度変化を検出できるセンサータンパク質についてご紹介し、また私が1年間携わったグルタミン酸の定量に利用できるセンサーについてご報告したいと思います。 生体内での各種の物質濃度を決定することは生命現象を理解する上で非常に重要であり、近年では high throughput で網羅的に生体内の物質濃度を追う、いわゆる metabolomics など様々な研究が為されています。しかしながら、従来の方法は破壊的であり、生体内で特定の物質の濃度をリアルタイムで追うことは不可能でした。 我々の研究室ではグラム陰性菌の基質の取り込みなどにかかわる一連のタンパク質(Periplasmic Binding Protein; PBP) に着目し、基質に結合したときに大きく構造が変化するこれらのタンパクの特性を利用して Fluorescence Resonance Energy Transfer (FRET) を用いたセンサーを開発することに成功しました。今回は、現在までに開発されたマルトース、グルコース、リボースそれぞれに結合する PBP を利用したセンサーの紹介と、その応用についてご紹介したいと思います。 また、私がこの一年携わったグルタミン酸およびアスパラギン酸に結合するペリプラズムタンパク質を基にしたグルタミン酸センサーの開発についてもお話したいと思います。グルタミン酸は哺乳類の興奮性ニューロンの情報伝達に関わる重要な神経伝達物質であり、グルタミン酸の放出を非破壊的に検出できる系は、例えばグルタミン酸の過剰分泌と神経系の疾患の関連を調べる場合などに非常に有用であると考えられます。今回はグルタミン酸センサーの応用の初期段階として海馬由来の神経細胞からのグルタミン酸放出の検出に成功したことをご報告し、今後の応用の可能性、また課題についてお話したいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ <Direction> ↓この地図の"M"のBuilding 1階 M104です。 http://med.stanford.edu/maps/sumc.html Medical school building の南東の入り口から入ると 頭上にサインがあります。入ってすぐ右折して右側にある部屋です。 Med school cafe の南向かいにあります。 周辺の駐車場(A permission)は4時以降は無料です。 参加費は無料。 前回までと同様にTOMY TECHさんによる日本のお菓子とドリンクの提供があります。
by lifesciencejapan
| 2005-04-30 06:14
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